県道64号では七沢BP(2000年開通)以来の大規模バイパスとなる古在家BPの取材中である。
山の上から県道に戻った後、まずは5号橋の裏側に向かう。
坂本橋の直後(横断歩道の手前)を左折。右折すると「みやがせみち」方面(歩行者専用)。
左折先は離合困難な細道。間もなく二天王橋で柿の木平川を渡る。
なお、この川は小鮎川水系である。何でそんな事を唐突に言い出だしたのかと言うと、、
橋がそう仰るから。。
・・・変わった橋である。しかもそこにはこだわる一方で、竣工年は無表記。ズレてるなー。。
そんな橋の直後を折り返す形で右折し、歩行者専用道路(通路?)へ。噂のプライベート公道である。
見応えある石垣沿いの階段を登り、、
セミ達のばっちい洗礼を受けながら軒先を失礼し、、
大自然へ。。
過去に来てなければ、この先も道だとは絶対に思わんだろうね。。
舗道終点から軽くモサモサすると、5号橋の裏側に到着。
「通行止め」の工事看板は、ここが曲がりなりにも道である証でもある。。
柵の奥は溝状に一段低くなり、関東特有の赤土がむき出しになっていた。埋蔵文化財の調査中だろうか。ホントはもっと際まで接近し、バイパスの進行方向の様子を撮りたかったのだが、実はココ、橋上が目の前。これ以上近付くといよいよ怒られそうなので、泣く泣く撤収。やっぱダメね、早朝に来んと。。
2011年2月20日(初訪問時)の現在地の様子。架橋工事前で、まだ通り抜けが可能だった。
柿の平川で深くえぐれた崖の上から、橋台を一望する事も出来た。おー怖ぇ。。
さて、次は懸案のグリーンベルトへ向かう。
坂本橋から県道を下る。あれれ!?
なんてこった、県道からもバッチリ見えるですよ。。
つまり、今まで気が付いて無かったと言う事か。・・・まぁそう言う事もあるさ。。
中川橋の手前、消防団の倉庫前を右折し、ピカピカの橋で柿の木平川を渡る。
その名も引留馬橋。
読めるかいッ。。
「難読度S」の名前を持つ橋なのでした。。
そんな橋の袂を左に折れ、右岸沿いを下る。
川沿いを外れると、目の前にはグリーンベルトの走る斜面。行けるッ!!が、ここでまさかの撤退。。
地元の方がね(´・ω・`)。。
と言う訳で、グリーンベルト攻略は成らず。無念。。
9:39、バイパスの調査終了。厚木へ向け、県道64号を下る。
往路は延々上り/向かい風だったが、復路は延々下り/追い風だったので、かなり楽だった。
途中、二箇所ほど寄り道。
煤ヶ谷郵便局前(地図)。ここで川側に旧道らしき細道が分岐する。
ただ、いかにもバイパスに見える現道も、10年ほど前に改良されるまで狭かった。つまり、最近新設された道路では無い訳だ。昔の航空写真を見ると、現道は1946年の時点で既に存在しており、恐らく戦前には既にあったのだろう。つまり、この細道が仮に旧道だったとしても、戦前の物と言う事になる。
旧道なのかどうかと言う根本的な点を含め、一切が不明だが、もし旧道であれば、、
ステキだなと。。
続いて、厚木市七沢のプチ旧道。今度は正真正銘の旧県道だが・・・
現役ってのは言い過ぎじゃないかい?
と言う訳で緊急調査。実は4年前、七沢BPの旧道と共に取材済みなので、「再調査」と言う事になる。。
最も有力な証拠は起終点を示す「スプレーペイント」だが・・・
終点には描かれていなかった。この時点でかなり眉唾度が増したが、大どんでん返しはあるのか。。
分岐直後は2車線だが、すぐに1.5車線路に。
現在は廃止された「継続」の補助標識の付いた標識がいかにも旧道らしい。。
法面を巻く見通しの悪い急な右カーブ。ミラーと街灯が立っているが、、
シールはどちらも「神奈川県」のままだった。
ただ厚木市は、移管後にステッカーを「上書き」しないので、これだけで「現役確定」とは言えない。
カーブをまがればすぐに起点。こちらにもペイントは無かった。
結局、現地で白黒付ける事は叶わなかったが、個人的には「非現役」だと思っている。
すぐ隣の七沢バイパスの旧道が格下げされているのに、この旧道は現役と言うのはどう考えても変だ。
やはりこういう事は、県報に聞くのが一番早くて確実だろう。
いつになるか分からんが、分かり次第追って報告する。。
古在家バイパスの供用開始――。その「朗報」が県報に記されるのは、いつの日か。。
-終り- 19時15分 公開