今旅の第一目標・国道16号の部分走破を終え、大津交差点より国道134号入線。
1963年5月24日から1975年頃までの約10年ほどの間、134号はココが起点だった。
そんな二代目旧起点(初代は本町一)から久里浜までは、旧久里浜港線区間。
昭和28(1953)年4月17日に認定され、同5月18日に134号に昇格し、同7月21日に廃止―――。
なんじゃそりゃ。。
要するに、134号認定の前後の僅か3ヶ月だけ存在した蜃気楼のような路線だった。儚すぎ・・・
当時は市道を直接国道に指定出来ないと言う変なルールでもあったのだろうか?
とにかくこの区間は、初の県道指定から国道昇格まで僅か1ヶ月と言う「超スピード出世」を果たした。
ただ、旧久里浜港線のうち、久里浜港-森崎間は久里浜葉山線(S25/6/1認定)と重複していた為、
旧久里浜港線認定により新たに市道から県道に変わったのは大津-森崎間(1.7㎞)だけ。
また、終点も大津ではなく本町一だった為、大津以北は件の横須賀浦賀線とも重複していた。
なお、昭和58(1983)年5月31日に「久里浜港線(現212号)」が再登場するが、この旧国道区間とは全くの無関係だ(一続きの211号久里浜港久里浜(停)線は全線が旧久里浜葉山線/旧久里浜港線)。
この県道認定(実質国道認定)により、横須賀市街-久里浜間のメインルートが浦賀回り(横須賀浦賀線-浦賀三崎線=浦賀通)から平作川回り(旧久里浜港線-久里浜葉山線=久里浜街道)に変わった。実質的には既に後者がメインだったハズだが(マトモな道自体は戦前からある)、県道認定により名実共にメイン化された訳だ。
浦賀回りルートのバイパスとも言えるそんな区間から、134号の旅、スタート。
大津以降も引き続き4車線道路が続く。これまで同様、やはり規格はややショボい。
旧横須賀浦賀線との信号を挟み、京急本線(堀之内-京急大津)をアンダーパス。
なお、京急線は堀之内で、浦賀止まりの本線と三崎口まで続く久里浜線に別れ、実質的には後者が本線となっている。何故実質支線の浦賀方面が本線なのかと言うと、元はこれが久里浜へ続く本線になる予定だったから。しかし、浦賀-久里浜間は山で隔てられており、1㎞程度のトンネルが必要だった。技術的には問題なかったハズだが、時は戦中、一刻も早い久里浜方面への延伸を求められ、山を避ける久里浜線が建設された、、と言う事だそうな。。
信号をひとつ挟み、距離案内標識の掛かる大津歩道橋。これを潜ると、、
右カーブの出口で、ちょうど列車が通過中の京急久里浜線を潜る。赤い車体が青空に映える。
ガードを過ぎると緩やかな下り坂に。続いて大きな左カーブとなり、これを曲がり切ると、、
根岸町の交差点に。衣笠、葉山方面はここを右折の事。ここを逃すと、結構な遠回りを強いられる。
続いて、北久里浜駅前の交差点に。信号は旧式の標識とLED信号の「年の差カップル」だ。
右方向の市道は衣笠・葉山方面へのメインルートだが、右折禁止で進入不能。
この市道より右折先の道幅が狭い根岸町に案内が出ているのはその為だ。
そして、駅前を過ぎると、、
分身の術ぅ(音速丸風(゚ε゚ )
と言う具合に、県道27号(横須賀葉山)が二手に別れる湘南橋の交差点に。
上が新道で下が旧道、、では無く、どちらも本線。上(横横側)から来て下(鎌倉方面)に向かうのだ。
どう見ても、この交差点を挟んで27号を連続利用する車には不便な造りだが、そうした車は少数派。
27号側から来た車の大多数は両方向とも、構造的な本線である134号に流入する。
逆に、134号大津側からの車の多くは、134号久里浜方面ではなく27号横横方面へ流れていく。
要するに、27号横横方面と134号久里浜方面を入れ替えると、
路線的な本線と実質的な本線(メイン動線)のギャップが解消される訳だ。
実際、湘南橋-野比駅入口(27号起点)間の距離は、27号経由が4.5㎞なのに対し、134号は5.6㎞と1㎞も遠回り。またこの区間は、27号は大部分が4車線(数年後に全線4車線化予定)なのに対し、134号は久里浜以降は完成2車線。距離だけでなく、車線数でも27号の方が優位なのだ。
と言う訳で、三崎方面へは134号より27号の方が早い。案内がそれを反映していないのは、134号の面子を保つためか。まぁ今更どうしようもないが、湘南橋-野比駅間は134号と27号の指定を入れ替えた方が実態に即した指定内容になると思う。
交差点直前の本標識は車線別の案内。交通量に比例し、134号より27号の方が車線数が多い。
右車線は三分割された上で27号用の車線になる為、引き続き134号を走る場合は左車線へ。
久里浜側より交差点を振り返る。こちら側にも車線別の案内標識が並ぶが、、
こちら側は車線と行先が分離されたセパレート型で、車線案内は発光式。コッチの方が格好イイな。
個人的には「横横」の標識が緑地ではなく白地なのが萌えー。そのまま本線の起点で使って欲すぃ。
向き直って(我に返って)久里浜方面に進むと、左カーブの最中で距離案内標識が登場。
久里浜まで2㎞。普通に走れば5分くらいだが、実際には更に1時間ほど掛かった。
カーブの出口から平作川が真横に。それから間もなく、、
まずは梅田橋で平作川を渡る。並走して横横の高架が伸びている。
片側にだけ桁の乗った門型橋脚がいかにも暫定2車線、、と思ったら、この橋脚が門型なのは真下に水路がある為で、更に桁を乗せる為では無かった。増設分の車線の予定地は現在線の右側だ。
佐原ICに併設された本線料金所まで1㎞の案内標識が良く見えた。
橋を渡ると、単線区間の横須賀線(衣笠-久里浜)の踏切となる。
運悪く、足止めを食ってしまった。渡った先は丁字路。滞留防止の為、左折しか出来ない。
そんな丁字路の直後、今度は三差路に。クランク状にここを右折し、、
工場街を一直線に進む狭い2車線道路へ。
次々やって来る車にビビりながら約300m進むと、件の(都)久里浜田浦線との信号に。
ここを右折し、4車線の都計道を衣笠(田浦)方面へ。
横横を潜り直すとすぐ、27号との佐原交差点に。直進し、引き続き衣笠方面へ。
ん?だったら湘南橋で27号に入った方が良かったんじゃ。いや、確かにそうなんだけど、、
犯罪になっちゃうから。。
その最短迂回路が134号からここまでのルートだが、踏切あるわ狭いわで予想以上に不便だった。
歩道橋を使えば27号でも行けるが、交差点と跨線橋で二度も歩道橋があり、およそ機能的ではない。
交通弱者に冷たい27号を渡ると、郊外型店舗の連なるカラフルな商業地へ。これを抜けると、、
左車線はそのまま側道に。側道経由でも衣笠ICには行けるが、当然遠回りになるので要注意。
因みに、本線は自転車通行禁止の規制が無く、法的には通行可能だ。勿論逝かんがな。。
側道を登り切り、インター入口の交差点。
手前で青看が再登場するが、実はコレ、ある大きな「描き忘れ」がある。それを補うと、、
三☆方☆開☆花。。
そう、実はここから三浦縦貫道の入口までは、縦貫道共々26号の支線に指定されているのだ。
ふむふむ、なるほどなるほど。。
・・・。。
しらねぇよそんなNOォ!!(音ry
と言う訳で、この連絡区間は未走破で、伴い26号自体も厳密には未走破だった(本線のみ走破済)。
それを解消する為、134号の走破を中座し、この場所までやって来た訳だ。でも虚しいな、、
未走破区間たった700mで、しかも三浦縦貫自体は自転車通行不能の自専道。
正真正銘の県道とは言え、そんな自専道御用達区間の為に、この区間を含めて往復約7㎞の寄り道かぁ。まぁ久里浜田浦線や縦貫入口の様子にも興味はあったので、決して退屈では無いのだが。
で、連絡区間に入ると、いきなりこんな残念な看板がお出迎え。もうなんだか散々じゃん。。
看板の主は横須賀土木事務所ではなく横須賀市土木部。元は市道なので別に違和感はないが、
現在の道路管理者が県なのか市なのかは分らない。街灯のシール?見忘れたよそんなもん(´・ω・`)
駐停車禁止区間に入ると同時に、26号本線を潜った都計道本線と合流。側道はそのまま左車線に。
そして合流直後、開削式の函型のトンネル・住吉隧道に突入するが、、
抜けた先が、何やらややこしそうだ。。
銘板。昭和59(1984)年開通と新しい部類な割に、やったら判読しづらい。この時代に石製とは・・・
銘板そのものは、すごく見易い位置にあるんだけどね。。
そんなトンネルの事業主体は、横須賀市では無く神奈川県だった。
将来の県道化を見越していたのか、それとも都計道自体が県の代行事業だったのか。。
或いは三浦縦貫の開通に関係なく、衣笠ICが開通した時点で、いわゆる「接続区間」として既に県道に指定されていたのかもしれない。衣笠ICの開通は、1984年4月27日だそうな(佐原延伸に伴う全面開通は90年3月29日)。一応手元の公報の束を漁ってみたが、三浦縦貫開通前後も含め、該当する告示は見当たらなかった。
緩やかな右カーブを描く、断面が拝み勾配型の短いトンネルを抜けると、、
すぐに衣笠インター入口となる。左車線はそのままインターへのオンランプとなる。
その為、側道から進入した車両が太田和街道(市道)及び三浦縦貫へ向かう場合は、距離が短い上に暗いトンネル内で右車線に移動しなければならず、結構危ない。逆も然りで、都計道本線からインターに向かう場合も、トンネル内で左車線に移動する必要がある。トンネル内で両車線の車が交錯する訳で、安全面では最悪の構造だ。欠陥とも言えるそんなリスクを負ってまで造る必要があったのかね、このトンネルは。周り、そんなに家無いけど。。
なお、歩道はインター入口で途絶。
左折は常時青(もとい信号制御の対象外)なので、後続に注意して車道へ。
交差点部。「衣笠城址前」と言う、なんともインター入口らしくない名前が付いている。
「インター入口」は26号本線で使っている為だと思うが、それなら「インター前」で良いような。
そもそも「前」と呼ぶべき衣笠城址の入口は、この信号では無く、、
目の鼻の先の太田和街道入口だ。
左折すると、太田和街道こと(市)衣笠大田和線で林方面へ抜けられる。終始26号本線と並走しており、その抜け道として重宝されているようだ。「街道」なる名称はいかにも古道らしいが、実際には平成生まれの新設道路。この道路か、或いは三浦縦貫が出来るまで(どっちが先なのかは不明)、26号本線からここまでの道は、実質的に衣笠ICの一部だった。
なお、三浦縦貫(Ⅰ期=衣笠IC・衣笠出入口-林出入口)の開通日は2000年3月4日。
上り線のみうら縦貫パーキングの開通は少し遅れ、2003年4月22日だった。
通行料金はで普通車300円。4.5㎞でこの値段はちと高い。
太田和街道入口を過ぎると、歩道が復活、、するが使うなとの事。この道の上り線側の歩道はとことん不遇だ。そんな歩道には、「ガラクタ」に紛れて縦貫用の電光掲示板。この写真では読めないが、、
.走行注意 .
作業中 .
.三浦縦貫 .
との事だ。。
続いて、三浦縦貫を通行できない車両や歩行者に対する案内が登場。
そして、車線減少を挟み、、
衣笠支線の終点にして三浦縦貫の起点、そして都計道の久里浜側端点である
三浦縦貫衣笠入口の三差路に。×印の入った痛々しい青看、神奈川では初めて見たかも。
三差路部。左折レーンと直進レーンは1車線分のゼブラで隔てられており、都計道延伸後も左折専用レーンが存続する事がわかる。左折車による渋滞を防ぐ最良の構造だ。最良の構造なのだが・・・
三差路先はすぐゲート。工事看板がずらずら並んでいる通り、鋭意工事が進んでいるようだ。
縦貫側の青看にも×印。工事中が方便でないのがせめてもの救いだ。
振り返って縦貫方面。さっそく0KPが立っている。
0KP前の路面にはスプレーペイントもあり、反対側にはそのペイントの標識バージョンもあった。
「シ」は「支線」の略だろうか?縦貫が「シ-1」で衣笠支線が「シ-3」。あれ?「シ-2」は?
起点全景。すぐに衣笠城址トンネル(267m)となり、抜けた所で衣笠ICからの合流がある。
そこから片側2車線・・・にならず、以降終点・林出入口まで延々と対面通行。
まぁ約5㎞の短い旅路なので、ジャスト60㎞/hで走っても一瞬だとは思うが。
他方、26号本線には4車線化計画がある。信号だらけの一般道なので仮に実現したとしても信号ゼロの縦貫より速くなる事は無いと思が、自専道である縦貫が一般道に「見栄え」で劣る事は必至で、縦貫の存在意義そのものも小さくなってしまうだろう。
いや、その存在意義は既に極小なのかもしれない。車、一台も来ない・・・(汗)
私がこの三差路に来たのが9時7分で、立ち去ったのが16分。この9分間の間、三差路を通過した車はゼロだった。信じてもらえないかも知れないが、これは誇張でもなんでもなく、嘘偽りない真実である。
左折レーンどころか信号自体が用をなさない、有料道路の出入口では最も忌むべき惨憺たる状況。
真昼間の40万都市の県道、しかも主要地方道でこんな静寂を体験するとは夢にも思わなんだ。
一番交通量の少なそうな佐島港線ですら、1分に一台は通るだろうに。。
縦貫は観光道路の色彩が強く、観光需要の少ない平日は元々「暇」なのだろう。
それにしたってこの徹底した閑散振りには驚く他ない。実はまだ未開通とか、そんな事は無いよね?
縦貫利用者の大部分は、衣笠ICで直結する横横からの流入車両。
その横横合流以降のメイン区間は、そこそこ賑わっている。そう信じよう。。
憐みすら感じる異様なまでの静寂の中、26号、今度こそ走破。。
さて、最後に本当に未開通の都計道の様子を。
一応三差路直後は供用中だが、入ったところですぐ、ゲート前で回れ右させられる。
強いて言えば、衣笠ICや大田和街道に入り損ねた人用の「再チャレンジ用スペース」か。
転回場所を取り囲むバリケードには、工事看板がずらずらと並ぶ。
ゲート寄りの2枚に関しては、言い回しが違うだけで中身は同じように見えるが。。
なお、県章入りの工事看板の通り、未開通区間を含む縦貫入口-県道27号(池上地内)間は神奈川県によって整備が進められ、27号側の1.7㎞に関しては、平成18(2006)年に(市)坂本芦名線-(市)金谷駿河坂線間の0.4㎞が、平成19(2007)年9月に坂本芦名線-27号間の1.3㎞がそれぞれ開通。
未開通区間は縦貫入口-金谷駿河坂線間の1.2㎞で、これが開通すると森崎-池上間の27号の物理的なバイパスとなり、衣笠十字路や池上十字路を筆頭にした27号の渋滞が大幅な緩和が期待されている。また、整備主体が県である事から、全通に伴い、少なくとも池上側27号-三浦縦貫入口間は正真正銘の27号のバイパスになるかも知れない。県のHPによると、開通予定は平成28年度だ。
ゲートの奥を覗いてみる。
見える範囲はもう骨格が出来上がっており、数年以内に開通しそうだ。
実はこの区間、当初は2011年度中に開通予定だったが、軟弱地盤だサンショウウオだ、、
で大幅に遅れたそうな。言われてみれば、確かに法面はアンカー入り特有の「十字架」だらけだ。
単なる山越えにしては随分時間掛ってるよなと思ったが、決して「単なる」では無かった訳だ。
こんなところで撤収。134号へ向け、来た道を戻る。
戻り始めた直後、長い静寂を破る通過車両が遂に登場!
が、見ての通り久里浜田浦線の工事関係車両で、待望の縦貫利用者では無かった。静寂は続く。。
太田和街道入口から交通量が激増し、片側2車線道路らしい喧騒が戻る。
インター前の信号を挟み、住吉隧道。下り線側の銘板は、位置だけでなく内容自体も見易かった。
トンネルから約2㎞進み、27号を渡ると、フェリー乗り場の案内が登場。
房総・金谷とを結ぶ東京湾フェリーの乗り場で、この道の起点・大浜交差点の目と鼻の先にある。
この後も来た道を淡々と戻り、、
9:30、梅田橋際より134号に復帰。走破、再開。
平作川沿いを一直線に進む。左手には大型の郊外型店舗が並び、休日は混みそうな雰囲気だ。
そして、平作川を斜めに跨ぐ日ノ出橋を渡ると、、
9:38、JR久里浜駅前三差路。
横須賀線の終点・久里浜駅の出入口で、すぐ前方を京急久里浜線が横切るこの三差路で、第一未走破区間が終了する。なお、三差路は県道210号(浦賀港久里浜停車場)及び県道211号(久里浜港久里浜停車場)の終点でもあり、134号はここから両線との3重複区間となる。
しかしそれも長くは続かず、、
約360m先の夫婦橋交差点で、三方に各々散らばる。
三者三様を地で行くそんな交差点で走破済み区間も敢え無く終了。第二未走破区間が始まる。
134号はここを右折し、旧久里浜停車場線/旧久里浜葉山線区間から旧浦賀三崎線区間へ。
道なり直進は211号(旧久里浜停車場線/旧久里浜葉山線)で、久里浜港へ向かう。
左折は210号(旧浦賀三崎線)で、久比里坂を越え「ポンポン船」でお馴染みの浦賀港へ向かう。
交差点部。全方向の路線が異なる為か、四隅全てにソトバが立っている。気合入ってますなー。
そんなゴージャスなソトバや青看の通り、134号はここを右折するが、、
そこから先は2車線道路death。と言う訳で、起点から続いた多車線区間はここで終了。
以降、藤沢市内の江の島入口交差点まで37.7㎞に渡り、延々と追越不能の対面通行が続く。
長い長い2車線区間と共に、第二未走破区間の走破、開始。。
まずは近代的な街路で久里浜の市街地を通過。港町らしく。街灯は錨がデザインされている。
大浜歩道橋と共に距離案内が登場し、城ヶ島まで15㎞、三崎まで14㎞との事。
あ、そう言えば134号に入ってから、正規のおにぎり一個も見てないじゃん。
交差点用も含め青看が頻繁に登場しており案内上は全く問題無いが、そろそろお目に掛かりたい。
京急久里浜駅の入口でもある歩道橋前の信号を過ぎると、久里浜田浦線との久里浜交差点に。
やぁ、また会ったね。。
この信号を過ぎると、間もなく市街地も終了し、野比へ向けた山越えが始まる。
その山越え区間の坂道の名前から、夫婦橋-野比間の134号にはある特徴的な愛称が付いている。
尻こすり坂通り。。
尻をこすりながら下るような急坂だったと言う事だろう。
チャーミングな名前は、むしろこれから登ろうとする身には恐ろしげだ。
とは言え、所詮は幹線道路の低山越え。どう転んでも、「尻上げ坂」にはならないと思うが。。
神明小前で高規格区間が終了すると、センターラインがオレンジ色に。
それを合図に、直後の神明中学校前の三差路から「尻こすり坂」が始まる。と同時に、、
待望の初おにぎり登場!!
これがアレか、おむすびころりん(違
とにもかくにも、起点から6.1㎞地点で、ようやっと初おにぎりの「捕食」と相成った。
京急久里浜線と並走しながら、開けた谷間を登る。
幹線道路としては急勾配だが、善波と同じかちょい急なくらいで、緩々登ればなんて事は無い。
標高30mを突破。
いつの間にか目線より下に移った京急線は、間もなく約700mのトンネルに突入する。ずるいなー
薄暗い掘割を挟み、ハイランド入口で標高49mのサミットに。134号横須賀区間の最高地点だ。
距離930m、高低差45m、平均勾配約5%。路線初の本格的な登り坂は、なかなかの登り甲斐だった。
無論、これも車道として整備された「新尻こすり坂」たればこそ。昔は大変な難所だったのだろう。
サミットを過ぎると、更なる高みへと続くボーナスステージが・・・。遠慮しとくよ。。
サミットから5mほど下ると、左手に野比温泉が登場。
へぇ、こんなトコに天然温泉があるとは知らなんだ。今度車でこっちに来た時寄ってみよう。。
下り切ると、左側に小川が登場。左側の路肩までは流路上に道路が張り出しているようだ。
左上は「ライブタウン」なる団地。斜面沿いに続くスケルトンな駐車場が、古代遺跡っぽく見えた。
小川を渡ったっ直後、大きな左カーブの終盤で2枚目のおにぎり登場。これを過ぎると、、
9:56、27号(現道)との(YRP)野比駅入口三差路。第二未走破区間、終了。
近接する次の県道212号(久里浜港)までの僅かな区間だが、再び走破済区間となる。
右折先は湘南橋で別れた27号で、佐原ICや横須賀リサーチパーク(YRP)へ向かう。
三差路部。拡幅前で右折レーンが無く、朝夕は混むかもしれない。ただ、YRP方面は右折レーンの付いたひとつ手前の大作交差点を右折した方が早い為、ここを右折する車はそんなに居ないかも知れない。逆に狭い分、スクランブル化には最適だ。
通り名標識とソトバのツーショット。
27号には特に通称は無いが、尻こすり坂とほぼ同じ高さの山越えはある。名前から来る先入観が
なかった事もあってか、急坂だった印象は全く無いが、景色自体は尻こすり坂より印象的だった。
いや、凄く手が込んでたのよ、、
法面と歩道が。。
サルノコシカケ(キノコ)みたいな張出型の歩道を纏う、山そのものを支えるかのような厳つい法面。
16号の連続トンネル同様、山と街が隣り合う横須賀ならではの光景だなぁと思った。。
27号起点から間もなく、野比の三差路に。ここから第三未走破区間となる。
左折すると、212号で久里浜港へ向かう。僅かに残ったペイントの通り、昔は左折専用レーンがあった
ようだ。なお、「尻こすり坂通り」はここで終了。以降は212号から続く「北下浦海岸通り」となる。
因みにこれは「東計画」時の撮影。それがあっての事ではあるが、今回は写真が雑だなぁ。。
-続く- 27日 23時40分 公開